コードにつまずき転倒した災害事例

<災害事例(業界関係書籍より)>

物を両手で抱えて歩いていて、床面にあった電気機器のコードにつまずき、前のめりに転倒した。
(手首を骨折、休業3ヵ月 61歳)

このケースは「両手に物を抱えていて床面に這わしていたコードに気付かず(見えず)つまずいた」というものです。

一般的には下記のような「作業者への注意喚起」ということになります。

  • 作業等で床面にコードを這わすような場合は、コードを這わす者は、歩行者への注意を喚起をする。
  • 両手で物を抱えて運ぶ場合、前方床面が見えないでの注意して歩行する。

爪先歩行型』の注意事項が挙げられています。
正しい歩き方とは、足全体を使った歩き方で、ももとすねの前側の筋肉(大腿四頭筋と下腿前頸骨筋)を収縮させ、膝を伸ばして歩くこと。
つまり、重心を両足の親指のつけ根(母指球)に交互にかけて進むので、踵から着地することになる。
ところが日本人は、爪先で地面を蹴るようにして歩く(爪先先行型)傾向があるそうです。
足先の親指に力を入れて歩くからつまずきやすいとのことです。