熱中症<参考④> 高温環境下の作業限界

○「高温環境下の作業管理」

下表は、一般従事者が高温環境下で、健康障害を起こさないと考えられる作業の限界を、作業強度別に設定して示されています。

作業--休憩管理作業強度
 軽作業 中等度作業 重作業 
連続作業30.0℃26.7℃25.0℃
時間のうち75%作業25%休憩 30.6℃28.0℃25.9℃
時間のうち50%作業50%休憩31.4℃29.4℃27.9℃
時間のうち25%作業75%休憩32.2℃31.1℃30.0℃

<米国ACGIH:米国政府労働安全衛生担当官会議>

この表は、下記の労働条件で作業をし、従事者の直腸温が38度超えることなく働ける許容基準を示しています。

*高温環境に馴化(じゅんか)する(暑さに慣れる)には1週間かかる。
*服装は薄手のシャツとズボン。
*適度な水分と塩分を補給する。

作業強度の格付けは、下記によります。

*軽作業:例えば、腰掛けてまたは立って機械を運転する作業や軽い手作業または腕を使う作業。
*中等度作業:例えば、歩き回りながら物を押したり、持ち上げたりする作業。
*重筋作業:例えば、つるはしやシャベルを用いる穴掘り作業。