「自分のどちらの顔が好きか」という話

チャルディーニ先生「ちょっとした実験をしてみましょう」

  • あなたの顔を正面から写した古い写真のネガを1枚用意し、それを2通りに現像してください。
    そのとき、1枚はそのまま手を加えず、もう1枚は鏡像(顔の左右が反対)になるようにしましょう。
  • 現像が終わったら、より好ましいと思う写真を選び、親しい友人にも同じように好ましい方を選ばしてみてください。

この手続きを使った実験に参加したのは女性グループでしたが、もしあなたと友人が、多少なりとも彼女たちと似ているなら、きっと奇妙なことに気づくはずです。
おそらく友人は手を加えていない方の写真を好ましいと思い、あなたは左右を入れ替えた写真の方が好ましいと思ったはずです!

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
それは、あなたたちがどちらも、より馴染みのある顔に好意を持ったからなのです。
その顔が友人にとってはあるがままを写したあなたの写真の顔であり、あなたには毎日鏡で見ている左右反対の顔なのです。

 

「馴染みのあるなしは、人の好みに影響を与える」という話です。