①BCP基本方針の策定について

何のためにBCPを策定するのか? (何を目的とするのか?)
BCPを策定・運用することにどのような意味合いがあるのか?

について、経営トップが理解しておくことがBCP策定の前提となります。

なぜなら、経営者による下記の理解と納得が必要となるからです。

  • BCPは企業経営の延長線上にあるもの。
    (あるいは経営の原点に位置するもの)
  • 緊急時の対応は、社員が一致団結して行動することが不可欠であること。

以上の理解のもとに、経営トップが示す方針(経営理念)が形成されることになります。
BCPの基本方針は、経営トップが関与する、「最高レベルの経営理念の表明」といえます。

BCPは、不測の事態発生時に経営への影響をコントロールし、事業が継続できるようにするための計画です。

BCP策定運用指針には、基本方針の項目として下記が例示されています。

  1. 人命(従業員・顧客)の安全を守る
  2. 自社の経営を維持する
  3. 顧客からの信用を守る
  4. 供給責任を果たし。従業員の雇用を守る
  5. 地域経済の活力を守る

被災時に経営者は何を考える必要があるのか?
そしてそれをどう展開していくのか?

経営者に突きつけられる課題です。
それらへの対応策として、BCP策定運用指針は一つの方向性を示してくれます。