PDCAサイクルの形成

BCPの見直しは、経営管理の延長線上にあるものと捉え、常に現状に合ったものとしておくため、定期的に見直す基準を作成しておくことが必要です。

マネジメントサイクル(PDCAサイクル)の形成

【見直しには、大きく分けて2つのタイプがある】

  • 「日常業務の変化に応じて見直していく部分」
    従業員や取引先の連絡先など、日常的に変わっていくものへの対応
    --変化があった際にルーチン業務として最新の情報にアップデートしていく
  • 「経営管理・戦略上見直していく部分」
    BCPの方針や中核事業・重要商品、被害想定、事前対策の見直し
    --あらかじめ年間計画の中で、見直す時機を決めておくことが必要

☆また、これから実施を予定している事前対策の進捗状況や問題点も定期的にチェックし、対策の内容や実施時期を再検討する必要があります。


「企業が置かれている現状の把握」、「課題の抽出・整理」、「改善策の立案・実施」、「見直しと改善」という流れは、日常の経営改善(経営の効率化)と同じです。
また、定期的なチェック基準(見直し基準)の作成は、「業務改善における “環境整備” に通じる課題でもあります。

改善を継続していくには、特定の人に依存せず(異動による影響の排除)、また文書を複雑化(形骸化のもととなる)させないことが大切であり、それには、取組みの「目的」と「理念」を明確にしてそれを維持し組織に浸透させていく継続した努力(経営姿勢)が必要です。