村上先生の“スイッチ・オン”

村上和雄先生の講演をお聞きする機会がありました。
現在は筑波大学名誉教授ですが、高血圧を引き起こす原因となる酵素「ヒト・レニン」の遺伝子解読の研究等の生命科学で有名な先生です。
1時間少々、興味深いお話を聴かせていただきました。
お歳は78歳。お元気です。


自然の働きにも表と裏がある。「見える自然」と「見えない自然」のお話です。
「見える自然」はいろいろな現象として判りますが、「見えない自然」という表現に関心を持ちました。
“自然の法則!”“神の意!”
よく「見えないところが大切」と言われますが、それに通じます。
先生は「サムシンググレート」と表現されています。

先生の文献を紐解かせていただくと、下記のようなことが書かれています。

  • 「遺伝子の働きは、それを取り巻く環境や外からの刺激によって変わってくる」
  • 「私たちの体の中にある多くの遺伝子は眠っている」
  • 「たくさんの可能性を秘めた遺伝子が眠っている」

そして

  • 「可能性を秘めた遺伝子のスイッチをオンにして、悪い遺伝子のスイッチを切ることができれば、私たちの可能性は何倍、何十倍にもなるかもしれない」

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その遺伝子をオンにするには? 遺伝子活性化の方法は?

先生曰く

  • 自分の個性に合った環境
  • 目標を持つ
  • 喜び、感動、笑い そして感謝 等々

何かの本で読んだのですが、以下のような例はスイッチオンではないかと考えます。

現役最高齢96歳の「喫茶店店主」の言
「なんでも一生懸命やってみることです。
生きるか死ぬかの瀬戸際まで自分を追い込むくらいの命がけの一生懸命ね。
そうしないと、自分の実力なんて見えてこないものなんですよ。」

稲盛和夫氏の著書「生き方」の中
「心が呼ばなければ、やり方も見えてこないし、成功も近づいてこない。
だから、まず強くしっかりと願望することが重要である。
ただし、願望を成就につなげるためには、並みに思ったのではダメです。
“すさまじく思う”ことが大切。」

国枝慎吾氏(北京パラリンピック車いすテニス金メダリスト 母校麗澤中学校での話)
伝えたいこと3つ
①全力で取り組まなければ分からないことがある。
②夢を持ち、目標を設定して努力する。
③考え方一つでプラスにもマイナスにもなる。
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また、村上先生は現在、吉本新喜劇と共同で「“笑い”とスイッチオン」の関係について研究をされているとのことです。