“DNA”という用語について

「我が家のDNA」「あの人のDNA」というように“DNA”という言葉は使われています。
また、学校では細胞の中にあって遺伝子情報を司っていると習いました。

ところが、「DNAを摂取する」と言われて戸惑いました。
他の生物のDNAを摂る? しかし自分のDNAは本来変わらないものではないか?
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辞書でDNAを調べてみますと

デオキシリボ核酸(英: deoxyribonucleic acid)は、核酸の一種。
地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。(Wikipedia)

とあります。

つまり、核酸という物質の一種です。
それが個々の生物の遺伝子情報を書き込む材料になっているということのようです。
栄養素としてDNAを摂り、細胞分裂による自分の遺伝子情報の書換えの材料にするというのなら分かります。
でも、そうなると「私のDNA」とかいう表現はおかしくなります。「私の遺伝子情報」というのなら分かります。
「私の遺伝子情報を載せているDNA」というのなら分かります。
多分この意味で「私のDNA」と言っているのでしょう。この場合、“その人固有のDNA”ということです。

用語を略して、あるいは抽象化して使う場合がありますが、このDNAに関しては戸惑いました。


そして、核酸にはもうひとつ「RNA(リボ核酸)」というのがあります。
DNAが人体の設計図とすれば、RNAは設計図を元に人体を作る現場監督だそうです。

細胞は成人(18~24歳)で60兆個あるそうですが、74歳では30兆個に半減するそうです。
--つまり、体内物質がゆるむ? 新陳代謝が遅れる?!
そして、一つの細胞のDNAには64億個の遺伝子情報が載っかっているとのことです!
気が遠くなるような神秘性ですが、その遺伝子情報を構成しているのがDNAという栄養素です。

この遺伝子情報に傷がつくと病気になるとのことです。
そして、この傷をつける要素が「活性酸素」と言われるもので、その原因物質として、放射線、紫外線、食品添加物、たばこ、農薬、排ガス等々が挙げられています。
それにストレスも大きく作用するとのことです

救いは、この遺伝子の傷を修復する作用を人体は持っているようです。
細胞が分裂するときに、遺伝子の傷をコピーしないようにするのに、核酸栄養素が作用するそうです。

それなら、積極的に他の生物のDNAを摂取して、それを材料として自分のDNAを修復すればよいということになります!

実際には生態学的にそんなに単純なものではないのでしょうが、DNAという用語の使用の混乱から少し勉強させていただきました。