安全運転 “3つの速度”

私は遠出のドライブが好きです。
ユックリと運転を楽しみたいと願っています。
特に高速道路では、時速90km程度で走りたいと強く思っています。
しかし、そう考えない人が多くいます。

追いついてきて、後ろに着かれると良い心地はしません。
特に一車線しかない高速道路では、強くストレスを感じます。
また、100kmを遙かに超えたスピードで追い抜いていく車があります。
高速道路に掲げてある速度表示は何なのでしょうか?
「100kmを超えたら警告鈴が鳴る!」は遠い昔話になったようです。

——————————————————————————————-

実践女子大学教授の松浦常夫先生が興味深い記事を書かれていました。

「ターゲット・リスク」は文字通り「目標とする危険水準」の意味ですが、それが人により異なるということです。
つまり、ある人は「これくらいの危険なら平気」だと考えるが、別の人は「それより低い水準の危険でないと安心できない」と考える。そしてそれがそれぞれの人の運転の基準となるということです。

  • 道路環境によって取り得る最大の速度があります。これを「環境限界速度」とします。
    これは物理的に決まる速度限界値です。
  • また、同じ道路環境でも運転者ごとに安全に走行できる最大の速度があります。これを「能力限界速度」とします。
    これは運転者個々の運転技能によって異なります。
  • さらに、個々の運転者が実際に運転する速度を「実行速度」としますと、下記の図のようになります。

安全運転3つの力

 

 

 

 

 

 

 

 

ある運転者からみれば、その人の「実行速度」より高い速度で運転する人は「危険な運転をしている人」とみなされことになります。
そして、問題は「能力限界速度」と「実行速度」の間の幅が狭い運転をする人です。つまり、「安全余裕の少ない人」です。

———————————————————————————————————-

非常に分かり易い運転速度についての内容です。
年を取ると、「能力限界速度」は落ちます。それに伴い「実行速度」も低くなります。
高齢者のみなさん、無理して「能力限界速度」近くで運転しないで、ユックリ運転をしませんか。せっかち者の私も反省する点が多いです。
近頃は、「そんなの当たり前だ」という有様で堂々と実行されている運転者の方々に出合うことも多くなりました。
高齢化社会というのは、速度を落とすことが容認される社会でもあるべきだと思うのですが---