トップに集約される!

経営コンサルタントの船井幸雄氏がその著書でトップ論に触れられています

「先ずトップが優秀であること」(要約)

業盛衰のスピードが早まる時代、あるいはアップもしやすいが、うっかりするとたちまちダウンしてしまう激変アッブ・ダウンの時代を乗り切るには、何よりもまず、組織体のトッブが優秀でなければならない。

よく例として上げられるのが、キューバ危機のときのケネディと、ベトナム戦争のときのジョンソンの、2人のアメリカ大統領による意思決定の差である。
1962年、ケネディ大統領はキューバに持ち込まれようとしたソ連のミサイルを追い返し、アメリカの威信を高めたのに対し、2年後の1964年、ジョンソン大統領はべトナム戦争に深入りし、大きな失敗を犯してアメリカの威信を失墜させた。
面白いことに、ケネディの場合もジョンソンの場合も、その最高スタッフは全く同一の4人のメンバーだったのである。

全く同じメンバーを参謀として使い、ケネディは成功し、ジョンソンは失敗した。
修羅場にあっては、スタッフがどんなに優秀でも、組織体の運命は1人のトップによって決められてしまうことの、これはひとつの実例と言っていい。
トップは、やはり優秀でなければならないのである。

<中略>

企業を伸ばしたかったら、経営者はやはり、実現可能な大きな野心を持ち、正しい勘を養成し、リーダーシップを発揮してワンマン性を確立していかなければならない。
これは修羅場の時代ほど、それを乗り切るための必要条件となってくる。

ところで、こういう時代には組織の運命は1人のトップによって決まると書いたが、だからといって参謀が不必要だということではない。
こういう時代だからこそ、むしろすぐれた参謀が必要なのである。
また、ここでいうワンマンとは、支配者としてのワンマンではない。
指導者としてのワンマンであるということも付け加えておきたい。

また、警察大学校教授であった樋口晴彦氏の文献「続・なぜ企業は不祥事を繰り返すのか」にも経営トップに関することが書かれています

◎トップダウン型の成果主義的経営
 トップダウン型の成果主義的経営は、暴走しやすい!
 --経営者自身の自覚に負うこととなる。

◎トップダウン型経営者の事業拡張時に陥りやすい傾向
①事前の検討不足(リスク軽視)
--経営者の(直感的)意向に肯定的な情報が多くなり、不都合情報はレベルダウン傾向となる。
②事後の監督不足
--自社のノウハウ不足が出てくれば、外部の専門組織に任されることがある。
(自社の実力が正確に認識されていない:コントロール不能となる可能性を孕んでいる)

<専制的リーダーの存在>

国民の多くが望む国政が行われることが当たり前と思うのですが、一部支配層により踏みにじられている民衆がいます。
そして、当たり前のこととして言われてきたこと、そしてその反省のもとに作られたシステムがいとも容易に覆されています。
理不尽な現実世界を改めて強く認識させられています。

専制的リーダーは古い価値観(判断基準)で権力の座にしがみつき、周りを不幸にしていきます。
また、自分の不備の責任を支配下の者に押しつけるというような醜い状況も聞こえてきます。
「あなた(リーダー自身)の責任でしょう」と猛省を促したくなりますが、聞く耳は持たないでしょう。

しかし、専制的リーダーもいつかは老い、その地位を去るときがきます。

加えて、船井幸雄氏は、組織においては「経営者より優秀な社員はその組織を去っていく」というようなことを言われていたことも思いだします。