福島原発事故から日常の安全管理を再考

2013/07/23のNHKラジオビジネス展望で、京都大学大学院 経済学研究科教授 諸富 徹さんが
「原発の安全審査と再稼働への展望」と題して

  • 福島原発への反省点
  • 再稼働を巡る今後の動き

について解説されていました。

そのなかで「経営や成長と天秤にかけて安全を考えることの問題点」を指摘され、
また、「ハード面の規制基準は種々挙げられているが、これらは必要条件であって十分条件ではなく、ソフト面への言及がほとんどされていない」旨のことを言われていました。
そして、当時の事故調査委員会報告書を取り上げてソフト面の問題点として

  • 先送り体質
  • 不作為
  • 自己組織に都合の良い判断
  • 運転員の訓練すら行われていなかった現実
  • 現場軽視(現場意識の欠如)
  • 組織の欠陥

等々の挙げて、「人災」であることを鋭く指摘されていました。

また、7月24日の日本経済新聞には、

  • 事故処理を担う現場と東京本店との意思疎通の欠如
  • 危機感の欠如
  • 縦割りが目立ち動きが遅い組織
  • 工法をめぐる社内(土木部門と建築部門の)対立

等々の記事が載っています。


東電の事故対応の印象として、謝りはしているが、自らの反省を表したような印象は感じられないように思われます。

40年前、当筆が社会人になった頃、そしてその後も日本をリードする超優良企業であった東京電力。
しかし、そのようなリーダー企業も、良好な状態が長く続けば脆くなることを物語っているように思われます。
“茹でガエル現象!”
(多くの人が感じられていることだと思いますが)
企業の危機意識、安全管理においても重要な示唆をしてくれているように思います。


「対応できる!(自信がある)」
「対応できる!(できるつもり)」
「対応できるでしょう(当たり前です)」
「対応できませんでした!(できるつもりでしたが--)」
時間が経ち、人が代われば、マニュアルだけが残り、そのマニュアルが形成されるまでの数々の苦労と経験が消えていく--。