福知山花火大会爆発事故(その2)

昨年(平成25年:2013)8月に起きた福知山花火大会爆発事故の「検察側の求刑、禁固5年」という記事が新聞等で報道されました。

その求刑理由として、下記のように記されています。

  • 「火気に関する豊富な知識、経験があったにも関わらず、安易に携行缶のふたを開けて何の落ち度もない多数の人を死傷させた。軽率な行動が原因で、未曽有の事故を起こした過失は極めて大きい」。
  • 「高温となった携行缶のふたを開けた点について、露天商としての長年の経験で携行缶の取り扱いを熟知しており、予見可能性があったと指摘した。被告を“極めて軽率”と非難し、“史上まれに見る被害だ”と結果の重大性を強調。露店の売り上げばかりを気にして安全への意識がなく、酌むべき事情はない」

事故結果の大きさから考えて、上記のような求刑は当然とも考えられますが、同時に何かの思いが残ります。

  • たとえ注意を払っていても、状況により軽率な行動を取ってしまうのが人間です。(交通事故でもチョットした不注意が原因のケースが多いのでは--)
  • 経験と知識が豊富な人もミスをします。
  • 「売上げばかりを気にして」と言いますが、人間とはそのような傾向を持っています。
  • そして、何か事件事故が起きた時は大いに反省もし、今後は注意しようと決意しますが、時間が経てばその決意も薄れてきます。

人の注意に頼るということは、このような一面が常につきまといます。


そもそも、ガソリンのような潜在危険性の高い物質が、大勢の人の集まる真ん中に無防備に近い状態で存在していたということが問題なのでは---
そのような状況を無くすには?
リスク低減のスリーステップメソッド的に優先順位付けると---

  1. 危険性の少ないガソリン代替物質の使用?
  2. 電源(エネルギー)の供給システムの整備?
  3. 大勢に人の集まる場所では、少量危険物でもその取扱い厳しくする(規制の強化)
  4. 主催者の監視巡回を頻繁にする等(管理の強化)
  5. ガソリン使用場所の離隔、危険表示の徹底(運用上の注意)    等々

となるのでしょうか--

2013/10の記事