藤原直哉氏のインターネットラジオ「21世紀はみんながリーダー」において、藤原先生が組織文化について話されていました。
「生き残れる組織文化」として「建設的文化」を示されています。
どの文化を持つ組織に身を置くかはその人の幸福(人生)に大きな影響を与えることになります。
働く人みんなが真剣に考えなければならないことだと思います。
前月に続き、今回は「建設的な組織文化(組織が活性化する企業文化)」の「③人間性促進文化」について藤原先生の文献をもとに検討を加えてみたいと思います。
この建設的な文化である「人間性促進文化」を持つ組織内で日常的に観察される言動の特徴として、以下のような項目が挙げられています。
- ⼈を助けることに関⼼を払う
- 決定を下すときに、その決定に影響を受ける⼈を巻き込む
- 対⽴を建設的に解決する
- ⼈が成⻑し、能⼒が⾼くなっていくことを助ける
- 聞き上⼿である
- ⼈に対して、肯定的な報奨を与える
- ⼈と時間を過ごす
- ⼈を勇気づける
- ⼈が⾃分⾃⾝のことを考えるのを助ける
この組織は、全員参加の従業員重視(⼈に対して⾼い価値を置く)の管理スタイルの傾向を持つとされています。
メンバーは互いに支え合い、助け合うことが期待されていて、人の助言や考えに興味を持っている。
人間性経営、道徳的経営と言われ、理想型の一つです。
現実の“儲けの達成”という課題の中で、この文化を形成し、企業を維持していくには経営トップの人生観、人間観が大きく影響してくると思われます。
別の角度から言えば、そのような経営者のもとには人間性(品性)のある良い人材が集まってくるということでしょうか。