“見える化” という言葉が使われ出して、もうだいぶ時間が経っています。
至るところで、「親切な」或いは「一目で理解できる」“見える化”が行われています。
でも、“まだまだの感”がします。
まだまだ上を目指せそうです。
“見える化”の身近な話題(筆者の経験)として下記のような例を挙げることができます。
- エレベーターに乗っていて、駆け込んでくる人が見えたとき。
カゴ内で閉じかけたドアを開こうとして操作ボードを見たとき、 “ドアの開閉ボタン” どちらを押せばよいか瞬時に判断できますか?
私は、「開」操作をしようとして、間違えて「閉」ボタンを押したことがあります。
エレベーターに乗る度に、この開閉ボタンを気にしているのですが、瞬時に判断できるボタンに巡り会えません。
漢字で「開」「閉」と大きく記している表示が一番良いのではと思ったりもします。
皆さんは、このようなことないですか?
私の周りの人にこの問いかけをすると、私と同じように感じておられる人が多いです。
メーカーさんも努力をされていて、この 開閉ボタンの表示にいろいろなシンボルを使われていますが--- - “蓋のあるボックス” “机の引き出し” 等、中身が見えません。
どこに入れたか忘れたとき、探すのに時間がかかります。
時間がかかる煩わしさで、探すのを止め、同じものを買ってしまうこともあります。
(整理・整頓ができていない! とお叱りを受けそうですが---)
最近は、中身が外から分かるような“透明のボックス”がありますが、それも用途は限られています。 - “官庁等の掲示版”、公告ということでしょうか、書類が多く貼られています。
読む方としては、目的の文書を探すのに苦労します。
貼り出す側は、「貼り出せば“掲示”という責務は一応果たした」ことにはなるのでしょうが--- - パソコンソフトの更新案内等。
若い人たちは、次々と操作を先に進めていきますが---
当方は、「もう少し分かりやすい(何に至るための操作さのか意味の分かる)表示・表現等があれば、迷わずに済むのに」と思うことがよくあります。
このようなことは、気をつけていれば、日常いたるところに見出すことができると思います。
そのような課題について、「一目見て理解できる(一目で内容をつかめる)」ように知恵を絞っていくことで、効率性・安全性の向上にもつながると思います。
企業においても「“見える化” 活動」として、その努力をされていると思います。
『今まで“見えていなかったモノ”を、知恵を絞り“一目で分かるようにする”』
『“見える化”で「すっきり感」を味わい、効率化・安全化を目指す。』
“見える化の爽快感”、そしてそれを“思考の醍醐味”として味わいたいものです。
「見える化」とは、「必要なモノ」が「必要な時」に「必要な人」に「すぐ分かるように」すること。