高齢者は加齢により心身機能が低下し、それが労働災害の一因となることがあります。
本人は加齢による心身機能の低下を自覚し得ていないケースも多く、無理な行動をとってしまうことにつながります。
特に、記憶力(短期記憶)、疲労回復、平衡機能、聴力、薄明順応、視力の低下等が示されています。
事業場においては、施設、設備等の改善を検討し、作業環境や作業条件に配慮する必要があります。
高齢者の災害防止対策の例
- 通路、作業場所の照度の確保
- 警報音は聞き取りやすい中低音域の音を使用
- パトライト等の視覚の併用を考慮
- 階段には手すりを設け、可能な限り通路の段差の解消
- 不自然な作業姿勢をなくす
--作業台の高さ、対象物の配置の改善 - 休憩場所の整備、通気性の良い作業服の着用
- 滑り防止靴の使用
- (解消できない)危険箇所には標識等で注意喚起
- 水分・油分等は放置せず、清掃の励行
- ---