香川県宇多津町
四国八十八箇所霊場第78番札所の郷照寺(ごうしょうじ)へ行く途中に大きな神社があり、立ち寄りました!
宇夫階(うぶしな)神社です。
「御祭神:大己貴命、配祀:豊受大御神」と表記されていましたが、神社の裏側に、八角形の地神塔を見つけました。
神社の方にお聞きすると、地元の人たちが神さんを集めてきたとのこと!
数年前から、この神社に祀られている地神塔を意識していました。
最初に見たときはビックリした(吹き出した)という感じでした。
(「最初に見た」と書きましたが、それまでは見ていてもあまり注意していなかったということだと思います。)
ひとつの石柱に多くの神! その大胆さに目を見張ったのです!
一神教の人が見たら何と思うでしょうか?!
“八百万の神の国”ということで納得しました。
何もかも集めてひとつにするという合理性!
そういえば、神社は1神だけを祀っているところは少ないです。
地神塔を認識して以降、神社に行ったときは注意しているのですが、ほとんどの神社にあります。
それも境内のメインストリートから外れたところにひっそりと祀られています。
調べてみると、「おじじんさん」と呼ばれ、阿波(徳島)藩独特のものとか──
普通は五角形ですが、宇夫階神社は八角形の変形バージョンです。
2013年11月05日 追記
地神について広辞苑には下記のように書かれています
これによりますと「おじじんさん」は「土地の神」と「地神5代」が融合したように推察しますが---
○荒神社(三宝荒神)
- 竈の神
- 西日本では屋敷神(土地の神)
○地神5代
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- 天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
- 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
- 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
- 鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
○天神7代(かみよななよ)
- 国常立(くにのとこたち)尊
- 国狭槌(くにのさつち)尊
- 豊斟渟(とよくむぬ)尊
- 泥土煮(ういじに)尊
- 沙土煮(すいじに)尊
- 大戸之道(おおとのじ)尊
- 大苫辺(おおとまべ)尊
- 面足(おもだる)尊
- 惶根(かしこね)尊
- 伊弉諾(いざなき)尊
- 伊弉冉(いざなみ)尊