シャドー5S

2013/12/26のNHKラジオビジネス展望で、早稲田大学ビジネススクール教授 遠藤 功さんが
「見えないところまできれいにする工場」と題して企業の現場での清掃の大切さ、“5S”の大切さを話されていました。
(“5S”とは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字をとった言葉)

  • “5S”を徹底させることが、強い現場作りの第一歩。
  • 事故、クレームの多い企業は“5S”が疎かになっている。

との説明の後で、この“5S”を徹底させて強い競争力を手に入れている工場を紹介されていました。
この工場は、コストが高く、生産性が悪く、閉鎖が決まっていたそうでが、この工場を蘇らせる活動の第一歩が、この“5S”であったということです。
そしてこの工場は、この“5S”を更に深化させようとして“シャドー5S”に取り組んでいるそうです。
「見えないところ」「見ないところ」に着目して、そういうところにまで“5S”を徹底させようとしているのだそうです。
“目につかないところの5S”です
「表向きの“きれい”は、“見せかけの5S”」であり、「“5S”という基本中の基本を徹底させることが大切」「職場の乱れは、心の乱れである」とのことです。


当筆にとっては、耳に痛く反省させられる言葉です。

汚れ、清掃といえば、見えるところで済ませますが、メンテナンスにおいては、排水の詰まり、ダクト内のゴミ等々いくらでも挙げることができます。
また、天井裏、机の隅、そして当ブログでも取り上げた「福岡の病院の発火原因であるとされ埃」等々へと考えが広がります。


またこの考えは、リスクアセスメント展開における「潜在危険性」「予見可能性」にも通じます。

また「見えないところが大切!」「見えないところを大切に!」という言葉はずっと以前からも聞かされている言葉でもあります。
“シャドー5S”という視点そしてその活動は、奥深い意味合いを持っているように感じます。