雑誌「道経塾No.85」『100年先を読む』 において
東京大学名誉教授の月尾嘉男氏が
「ビッグデータ時代にも人間にしかできない仕事」と題して書かれています。
現役のプロ棋士8段に将棋ソフトウェアが勝った
敗者は「もっと準備すべきであった」と述懐し
日本将棋連盟には衝撃であったという話し。
将棋ソフトウェアは680台のパソコンを連結し
1秒に2億7000万手を先読みする能力があり
数万の棋譜を読解する能力を獲得していたとのこと。
ビッグデータとは膨大な情報を処理するという意味で
現今は、この情報処理技術が様々な分野に進出しているとのこと。
例として
アマゾンで書籍を注文するとき
特定の本を注文すると
「よく一緒に購入される商品」
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」
という案内が表示されます。
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何気なく見ていましたが、そういえば以前はなかった表示です!
「マイストア」というタブもあります
自分が今まで購入した本等に関連した情報が載っています!
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また別の例として
コンビニエンス・ストアでは
人が同時に購入する商品(レジで記録)の分析をし
それらの商品が近接して配置されるよう陳列を変更しているとのこと。
そして更にコンピュータの能力が向上すると---
人の行動を予見できるようになる?
仕事の場における人の危険行動を予見でき
注意喚起、或いは回避行動を
行動及び判断の各局面においてより詳細に提示できるようになる?
携帯端末等を通じて多分可能になるでしょう。
では人の役割、出番は?
月尾先生は「人間のみに可能な重要な役割」として
「人間と人間の交流こそ、コンピュータが侵略できない人間の聖域」
と言われています。
以上、10年前に思ったことです。
今となっては懐かしく思います。(10年回顧)
上記内容は更に進化を果たしています。
そして、現在(2024/07)AIは指数関数的に進化していると言われます。
しかしもし、AIが人を癒すことができるようになったとしても、
月尾先生が提示されている『人と人との交流』の価値は残り、或いは真価を発揮するようになるのではとも思われます。