経済アナリスト藤原直哉氏の「21世紀はみんながリーダー」2014/12/31の放送。
「人を育てる基本」と題して話されていました。
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今の社会、人が育っていないことが問題である。
そして、人を育てる基本は「天とつながる」こと。
人を育てるということは「今だけ 金だけ 自分だけ」に一番合わないことである。
そして、教育の基本は“贈与”である。
効果を求めて教育しようとするがこれが根本的な間違い!
見返りを求めたら親は子を育てられない
学校の先生は聖職であり、見返りを求めない仕事である。
先生の給与は教育の見返りではない。
教育の見返りとは、教えたことをわかってくれるということであるが、教育の見返りを求めると、勉強のできる子がいい子で勉強のできない子が悪い子になる。
これでは非常に偏った教育になって、変な子しか育たなくなる!
その時の価値基準で良いと思われる人しか育たなくなり、いろいろな時代に社会を支える多様な人材は育たなくなる。
教師には、教えても理解されない、教えても役に立たないと思われることでも情熱を持って教えるということが求められる。この“贈与”ができないと人を育てられない。
企業の教育も同じであり、「人材育成は投資」だと言われ、投資の採算を計算したくなるが、それは行き詰まっている証拠でもある。
人はそれぞれ背負っているものがいろいろとあり、それをひっくるめての教育であり、まさに“贈与”と言っていいものであり、今はそれが求められている。
ノウハウを教えるのは簡単だが、ものの考え方とか行動の基本を教えるのは簡単でない。
しかし、勇気をもって行動できる思想、哲学を学ばなければならない。
行動、経験により「言葉にならない何か」を得ることができる。
そしてこれが眠っていた遺伝子をオンにする。
また、あらゆる自然からの贈与もあり、それで蘇ることもある。
「教育は“贈与”から」ということからはじめ直さなければならない。
それが人を育てる基本である。
「コピーする」「人に請け負わせる」というようなことではなく、余裕を取り戻して、小手先の教育ではなく、人格教育という贈与が大切と言われていると受け取れます。
累代教育という視点を言われているのだとも思います。
「人が育っていない」のであり、「現場力が落ちている」ということであります!
鍵山秀三郎氏も「益はなくとも意味がある」という活動を言われていますが、価値基準、判断基準の見直しを強く迫られている状況かもしれません。