映画「オーケストラの少女」

映画「オーケストラの少女」を久しぶりに見ました
久しぶりとはいっても、50数年ぶりです。
印象に残っていた映画です。
内容は忘れていましたが、題名と指揮者のストコフスキーの印象はずっと残っていました。

ストーリーは非常にシンプルです。
1937年製作 「古き良きアメリカ」と言われた時代の映画だと思います。

題名のとおり、歌の上手なパッツィーという名の少女が主人公です。
父親は楽団の奏者でしたが、失業中。
ストコフスキーが指揮する楽団に面接に行きますが相手にされません。
父親は、パッツィーには面接に合格したと伝え、拾ったバッグの中に入っていた金で借金を返済します。
この事実を知ったパッツィーは、バッグの持ち主で、夫が実業家であるフロスト夫人に事情を話します。
すると、フロスト夫人は許してくれた上に、失業している父親の友人たちの楽団のスポンサーになることも了承します。
父親たちは大喜び。
パッツィーも含めて「音楽家楽団」を結成して練習を開始します。
ところが、フロスト夫人のした約束は一時の気まぐれであり、夫人はそんなことはすっかり忘れて旅行に出てしまいます。
パッツィーは夫人の夫である実業家フロスト氏に掛け合いますが、フロスト氏にはそんな道楽に金は出せないと一蹴されます。
しかし、フロスト氏は「有名指揮者が指揮するならば---」という条件を付けます。
そこで、大胆にもパッツィーはストコフスキーに指揮を頼みにいきます。
ストコフスキーはパッツィーの歌うのを聞き、その才能には感心したものの、失業者達の楽団の指揮については多忙を理由に断ります。
それを聞いた楽団員達は、絶望して無気力状態となりますが、パッツィーは奮起して、ストコフスキーの自宅に忍び込みます。
パッツィーの強引な振る舞いにストコフスキーは怒り呆れますが--、パッツィーに促されて自宅のホールに出た彼が見たものは、彼女が組織した失業者の楽団とその演奏でした。
ストコフスキーは、最初は唖然としますが、次第にストコフスキーの手が動き出し、その楽団の指揮をし始めます。


多分、中学生の頃だと思いますが、学校より推薦を受けたか何かで集団で見に行ったと記憶しています。
非常にシンプルな内容ですが、ユーモアも含んでいます。
当時の中学生たちが笑い声をあげていたのを思いだします。
また、ストコフスキーのあの指揮のスタイルは鮮明に覚えています。

そこで、ふと思いました
「願望の実現」というジョセフ・マーフィー博士の理論
--無心の願望が叶う---
マーフィー関係の著書も多い大島淳一(渡部昇一)氏は、「映画でイメージ化」ということを言われています。
小中学生にこのような純粋で願望を実現する映画を推薦した当時の教育、そして純粋な生徒達。
変な“感傷”が出てきます。
ノスタルジー?!
老化の兆し?!
そう思いたくはありません。
純粋にシンプルに「願望の実現」というものを考えたいのですが--

Wikipediaにも下記のような関連記事が載っています。
・作曲家の芥川也寸志は、小学校6年の時、この映画を6回観た。
・指揮者岩城宏之は、高校2年の時この作品を観て感動したことから音楽家を志すようになったという。
・音楽評論家の志鳥栄八郎は、旧制中学の頃、乏しい小遣いをやりくりしてこの映画を何度も観た。
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