藤原直哉氏のインターネットラジオ「21世紀はみんながリーダー」において、藤原先生が組織文化について話されていました。
「生き残れる組織文化」として「建設的文化」を示されています。
どの文化を持つ組織に身を置くかはその人の幸福(人生)に大きな影響を与えることになります。
働く人みんなが真剣に考えなければならないことだと思います。
前月に続き、今回は「建設的な組織文化(組織が活性化する企業文化)」について藤原先生の文献をもとに検討を加えてみたいと思います。
「建設的な組織文化」は4つの特徴に分けて考えることができると言われます。
①達成文化
②自己実現文化
③人間性促進文化
④提携文化
まず、今回は「建設的な組織文化:①達成文化」について考察を加えてみたいと思います。
この建設的な文化を持つ組織内で日常的に観察される言動の特徴として、以下のような項目が挙げられています。
- 自分で決めた目標を達成すべく、仕事をする
- 行動する前に、他の方法はないか考える
- 難しい仕事に挑戦する
- ある程度難しい目標を設定する
- 質の高いものを追い求める
- 達成感のために仕事をしている
- あらかじめ考え、行動する
- ある程度のリスクをとる
- オープンに情熱を見せる
- ビジネスを知っている
全体的には、「この組織は、メンバーがよい仕事をすることを促してくれる傾向を持つ」とされています。
つまり、困難であるが現実に立脚した主体的な目標を設定し、挑戦していくことを促すというスタイルです。
当然に、仕事への情熱を持つことにもなります。
問題が発生しても、前向きに対応することとなります。
また、各メンバーにおいても自分自身だけでなく、その属する組織に対しても有益な途を求めるでしょう。
顧客も大切に対応してもらえるということになるでしょう。
自立した個からなる大人の組織というイメージです。
現実的には「そのような(レベルの高い)人達だけの集まりは可能か?」という感もしますが、目指したい方向性です。