社会心理学の研究には、「自分の行動に影響与える周囲の人の行動」について、「社会的証明の威力」として示されているものがたくさんあるそうです。
そのひとつに、次のような実験があります。
1人の人が、街中の雑踏で不意に立ち止まり、 60秒間空を眺め続けます。
ほとんどの通行人は、彼が何を見てるのか気にも留めず、除けて通っていきます。
ところが、空を眺める人の数を4人増やしたところ、一緒になって空を見上げる通行人の数が4倍以上に膨れあがったそうです。
社会心理学者の間では有名な実験ですが、人は何が自分の行動に影響を与えているのかを自分ではほとんど認識できていないそうです。