朝NHKラジオを聞いていると「チェンジ、チャレンジ、クリエイション」の“3つのC”という言葉が耳に入ってきました。
話は,陶芸家の高鶴元さんが、陶芸家として新しいものに向かっていく意気込みを話されています。
はじめに「チェンジ」が来ています。
変えようという積極的な意志です。
創作への意欲を感じます。
経営においては、“可変”と“不変”の部分があるといわれます。
その可変領域においては、不断の変革への意気込みが必要ということにつながるのでしょうか?
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「適者生存」という言葉があります。
進化論において「自然選択説」というのは、厳しい自然環境の中で、生物に無目的に起きる変異(突然変異)が環境に適合していれば、その変異は選択され、生物が生き延びる次の方向が定まっていくという説で、「自然淘汰説」とも言われるそうです。
この変異が次世代においても繰り返され、進化をしていくということだと思います。
つまりその進化の元は“無目的に起きる変異”ということになります。
これが有効性を持つということになります。
そして、この変化は集団において、より明確に認められると言われます。
(大量の変化を累積し得るからだそうです)
多くの集団があれば、それぞれの集団がいろいろな特質、傾向を持ってくるという状況が生まれます。
そして、時間が流れ、環境が変わりますと--
多くの集団の中で、その環境に適合した(適合する行動をとった)グループは生き残り、より大きくなる。
その環境に適合していなかったグループは小さくなり、あるいは滅んでいく。
そして、これを人為的に行って、「人為淘汰」という種の選択が生まれました。
更にこれを人間の社会に適用して、生き残るための“適者生存”ということが言われます。
経営において教訓的に言われることは
「時代に適合していかなければならない」
「いつまでも同じ事をしていては存続においては生存競争に負ける」
等々
単一色の組織は、それが時代の流れに適合しているときには、非常に効率がよいのですが、時代(社会環境)が変われば、大きく不利になります。
このような組織は、それまでの試行錯誤の結果、最もその時代に適合するように効率的に組み立てられたものであり、「良い事例」と称せられていたものもあると思います。
しかし、「社会環境に適合する」と簡単に言いますが、実は社会の変化を的確につかむことは思ったよりも簡単ではない、いや難しいのではないでしょうか?
社会淘汰を迫られる社会情勢になってきますと
組織の今後の方向性をいろいろと試みる(試行錯誤する)ということが必要となってきます。
上記の自然選択説における「無目的に起きる変異」を試みるということになります。
(無目的と言っても、極端に間違った方向は目指さないと思います)
いろいろな状況を考え、チャレンジをしていかなければ前途が見えてこない!
失敗も当然多くなるであろうが、これを避けてはいけないということだろうと思います。
「適度の好奇心を持つ個人からなる団体は最もよく存続する」とはある進化論研究者の言葉です。
成功例をそのまま真似しても、時代背景等が異なり、そのまま自分たちにも当てはまるとは限りません。
失敗例は、その状況もある程度具体化しているので、参考となるケースが成功例よりも多いかもしれません。
同じ方向性においても、その運営(動機目的等)の小さな差異がその後の展開の状況を大きく変えることにもなりかねないとも言われます。「微差が大差!」
とにかく、今の時代「チェンジ、チャレンジ、クリエーション」のトライアンドエラーの実践が必要ということでしょう。
「適度の好奇心を持つ個人」がいきいきと活動できる組織を目指したいものです。