「リーダーシップ論」について ①

今まで、経済アナリスト藤原直哉氏の企業文化論について記してきました。
大事なことだけど、あまり論じられない「企業文化」ですが、
どのような企業文化を持つ組織に身を置くかは、そこで働く人の人生に大きな影響を与えます。

そして、その企業文化において決定的に大事な要素が「リーダーシップ」です。
この「リーダー」という言葉ですが、よく使われますがもうひとつハッキリとしない面があります

リーダーとしての基本的に重要な要件は“信頼性”と“真実性”!
つまり、フォロアーに信頼される“人間性”と、その示す方向が間違っていないという“真実性”と考えますが---。

藤原先生は、「建設的な文化をつくるために具体的にどうすればいいのか?」について、「建設的文化をつくるサイエンス」として、この“リーダーシップ論”についても言及されています

リーダーシップの技術体系として次の9つの項目を挙げています。

  1. 意思決定技術
  2. コミュニケーション技術
  3. コーチおよび教育訓練技術
  4. 動機づけ技術
  5. 問題解決技術
  6. チーム作り技術
  7. 対立解決技術
  8. 企画組織化技術
  9. 戦略的思考技術

これらのリーダーシップ論の必要な項目を“技術”という視点で論じています。
人間性ももちろん基本的に大事だが、それだけでなくリーダーとしての技術も必要だというのです。
そしてそれらの技術をリーダーシップ体系として捉えています。
このリーダーシップの技術体系の修得により、そのリーダーの本来持っている独自性(人間性)も生きてくるということだと思います。

当筆は、本来この「リーダーシップ」という言葉について、グイグイ引っ張って行く強者のイメージを重ねて、ある種の違和感を持っていたのですが、藤原先生の示唆されている内容をもとに、以降数回に分けて踏み込んで考えてみたいと思います。

 

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