経済アナリスト藤原直哉氏のインターネットラジオ「21世紀はみんながリーダー」において、藤原先生が組織文化について話されていました。
生き残る企業文化か、或いは消えていく企業文化か?
その分析は興味あるものでした。
どの文化に身を置くかはその人の幸福(人生)に大きな影響を与えることになります。
藤原直哉氏の文献によりますと、組織文化は大きく2つに分けられるとされています。
Ⅰ「守りの文化」(組織をダメにする企業文化)
Ⅱ「建設的な文化」(組織が活性化する企業文化)
そして、企業をダメにする「守りの文化」は更に大きく2つの文化に分けることができ、それらはそれぞれ4つの特徴に分けて考えることができると言われます。
つまり、
「“見ざる、聞かざる、言わざる”を決め込む文化」(消極的防衛文化)
①承認文化
②伝統文化
③依存文化
④逃避文化
「“極限まで頑張れ”と責め立てる文化」(積極的防衛文化)
⑤対立文化
⑥権力文化
⑦競争文化
⑧完璧主義文化
そこで、当筆はハタと考えました。
少々思い当たる点があります。
「極限まで頑張れ」と責め立てる文化!(積極的防衛文化!?)
ガンバリズムonly で押していく---?!
この積極的防衛文化を持つ組織内で日常的によく使われる言動の特徴として、次のようなフレーズが挙げられています。
⑤対立文化
やたら人の間違いを指摘する
人の議論を傍観し、客観的で居る
理由もなく、とにかくまず反対する
一生懸命、人に印象づけようとする
間違いを探す
物事に対して間接的に反対する
人が下した結論に疑問を呈する
状況から超越している
批判を受け入れることを拒否する
全体のために反対意見を述べる
==この文化は、「ごもっとも」と言わずに、重箱の隅を突ついたような反論をする傾向を持つ==
⑥権力文化
決して管理を緩めない
忠誠心を要求する
地位に基づく権力を使う
いつも攻撃側に立つ
自分たちの権力基盤を作りあげる
一人で何でもやってしまう
強制的に行動する
社内政治を駆使して影響力を保つ
勤勉で厳格である
揺るぎない権力を維持する
==この文化は、ボスの存在、反駁の余地を与えないような傾向を持つ==
⑦競争文化
他人に勝つ
いつも正しくあろうとする
いつも見られていて、注目されている
協力するより競争する
注目の中心でいようとする
負けた姿を決して見せない
同僚よりも、よい成績をあげる
勝利者であろうとする
優れているというイメージを保つ
仕事を競争にする
==この文化は、競争をあおる、お互いが競争相手であるかのような関係となる傾向を持つ==
⑧完璧主義文化
個人的にすべての詳細に注意を配る
長時間働いているように見える
決して間違いを犯さない
非現実的な高い目標を設定する
不必要なときも、正確であろうとする
すべての面で、最高であり続ける
物事を完璧に仕上げる
仕事が何よりも大切であるとみている
仕事ができて独立しているように見える
ひとつのことを追い続け、努力する
==この文化は、チェックリストをさらにチェックするような傾向を持つ==
特に「競争文化」「完璧主義文化」の中のフレーズに気持ちの引っ掛かりがあります!?
この積極的防衛文化は、美徳のように感じる面もあるのですが、「“個人としての姿” と “会社での姿” が別人のように乖離している場合が多い」とのことであり、従って、「人間本来の自然さがなく、とてもストレスが溜まりやすい」傾向にあるとのこと!
反論するわけではないのですが---
私たち “団塊の世代” 或いはその直近After(つまり、昭和20年代半ば生まれ)は、「頑張れ!」と言われました。
「歯を食いしばってでも--」とも言われて(或いはそのような社会の雰囲気で)育ちました。
成績順に名前を廊下に貼り出されるようなこともありました。
それを見て、上位者を尊敬もし、また奮起する一面もありました。
でも、少し方向を変えなければいけないのかもしれません。(ストレス社会になっています。)
同じ頑張るにしても、「“本音の(内面からの)モチベーション” にも目を向けていく必要があるのかも--」とも思います。
ではどのような方向に向かえば良いのか?
も少し探求したいと思います。