「建設的文化」について②

藤原直哉氏のインターネットラジオ「21世紀はみんながリーダー」において、藤原先生が組織文化について話されていました。
生き残れる組織文化」として「建設的文化」を示されています。
どの文化を持つ組織に身を置くかはその人の幸福(人生)に大きな影響を与えることになります。
働く人みんなが真剣に考えなければならないことだと思います。

前月に続き、今回は「建設的な組織文化(組織が活性化する企業文化)」の「②自己実現文化」について藤原先生の文献をもとに検討を加えてみたいと思います。

この建設的な文化である「自己実現文化」を持つ組織内で日常的に観察される言動の特徴として、以下のような項目が挙げられています。

  • 量よりも質を重視する
  • 自分の成長に関心を持っている
  • 型にはまることに抵抗する
  • 自然である
  • とても簡単な仕事でも上手に仕上げる
  • 考えを話し合う
  • 自分自身についてオープンである
  • 自分の仕事を楽しむ
  • 独創的で独立した考え方をする
  • 個人的に首尾一貫性を保っている

この組織は「創造性、量より質、そして仕事の達成と共に個人的にも成長し満足を得ることに価値を置く傾向」を持つ。
こうした組織では、メンバーは仕事を楽しみながら自己開発を図り、新しく興味深い活動を行うように促される。
この文化は自由を重んじる傾向があるため、組織を統一的に管理するという面において難があるかもしれないが、メンバーは創造性があり、品質の良いサービス(製品)を提供することになる。
そして、優秀な人材を育て、またそのような人を惹きつけるようになる。
とされています。

個人の創作性が求められるような業務における組織が目指したい方向性です。
しかし、ここで挙げられているような内容はどの業務の中においても必要なことだと思います。
自己実現」とは「マズローの欲求5段階説」でトップにあげられていることで知られていますが、“業務の品質向上”と“精神的自由性の保持”はどのような活動にも内在している重要な自主的活動要素だと思います。

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