社会的時差ぼけに注意!

NHKラジオ 健康ライフ
「時間栄養学が開く健康の扉」という題で
早稲田大学 理工学術院 教授 柴田 重信 先生が話されていました。

その中で「社会的時差ぼけ」という話があり
興味を引く内容でした。


「時差ぼけ」というと海外旅行時の時差ぼけが先ず頭に浮かぶ。
これは体内時計の差異によるものであるが、外国に行ってないのに時差ぼけする場合がある!

「シフトワークによる時差ぼけ」
これは、自分の体内時計と勤務時間環境のズレ!

また、「社会的時差ぼけ」というのがある!
日常生活における時差ぼけ!
平日はまやかしで、休日が自分の本来の体内時計!
つまり、平日が上記のシフトワークによる時差ぼけのようになっている
そして、土日が自分の普通の日(本来の体内時計の日)!
これは、夜型の人に多く、平日は体内時計が2時間以上ズレた状態で生活している!
このようなスタイルでいると、身体にも色々な影響が出てくることになる。

 肥満になりやすい
 学業績席がよくない
 女性の場合生理不順
 メラトニン(睡眠)、コルチゾール(ストレス)への影響 ホルモンバランスに影響

これらは、疲れ感となって表れる。
つまり、体は神経とホルモンで調整されているが、これが不調になる!
そして、この身体への負担が不眠の原因、ガンの要因ともなる。

北欧では夜間勤務のシフトワークが労災の対象となる。
この状態(時差ぼけの状態)で長く勤めると病気へのリスクが大きくなるということで認められている。

日本の社会でもその認識が備わってきて
「頑張って夜も働く」ということは最近言われなくなったが---


睡眠の重要性が言われ
長時間労働(過労)の問題が取り上げられています。

如何に睡眠を上手にとるかという企業エリートの本まで出されていますが、そうは上手く眠れないのではという感がします。

「睡眠不足時」と「アルコール摂取時(量)」の脳活性度の対比という興味深い報告もあります。
自然の摂理に適う活動は、先ず良質の睡眠からと言えますが、この「社会的時差ぼけ」は身近な警鐘です!

ゆっくりと睡眠をとることのできる生活(社会)
これは多くの人の本心のはず!
--或いは、解決されない願望なのでしょうか?

「ワークライフバランス」は死語になっているという話がありますが、
AI(人工知能)とロボット等が活用されて快適睡眠環境が形成され、「ワークライフハピネス」が実現されるという社会は夢物語でしょうか?