コロナウイルス・パンデミックとBCPについて

『パンデミック』という言葉は、2009年の新型インフルエンザの時、よく使われました。
あの時は、騒ぎだけで終わったように覚えていますが、今回のコロナウイルスは、あれよあれよという間に、世界的に拡大し、そして身の回り迫ってきています。
 もしかしたらいままでの社会が崩壊?
 自分或いは周囲の人々の命が危ない?

という不安も出てきます。

中小企業庁のBCP指針に、資料として示されている「企業を取り巻くリスク図」の中にも「集団食中毒・集団感染」として挙げられています。

今回のコロナウイルスの影響は世界規模であり、この資料とはその土台とするところが違うと思いますが、各企業において考えれば、このような位置づけとなるのでしょうか。
ただ、影響を強く受ける業種が極端に偏っています。

今までの集団感染(パンデミック)に関するBCPでの検討課題としては、個々の企業にとっては、従業員の出勤率の減少による業務遂行の困難等が挙げられていました。
(「顧客が減る」ということについては、多く語られていませんでした)

しかし、その想定を遙かに超えた今回のコロナウイルス災害
「人の密集・密接・密閉」が問題とされています。
このような状況を考えていた企業は少なかったのではないかと思います。
また、現状ではそれらへの対処法は少ないように思われます。
社会・組織を構成している人の行動(生産活動)が制限されています。
人の組織そのものが崩壊するというリスクです!

家を改修しようにも建築資材が入ってきません。
いつまで続くのだろうか--
強弱を繰り返しながら少なくとも1年は続くのでは?
等々不安がよぎります。

そしてこれを機に、国においても、社会においても、企業においても、そして個人においても、反省し改造すべきテーマが多く出てくることと思います。
これもBCM(事業継続経営)の一環であり、BCPへの取組みにも真剣さが増してくるものと思います。

社会のパラダイムシフト?

人は“群れる”存在です(そこに喜びもあります)
その“群れ”にどのような判断が社会的に形成されていくのか?
--「集まることがリスク」ひいては「会うこと自体がリスク」と意識化されるのではないか?

価値観が変わってくる?
勤務形態に変化が起こる?
経済一辺倒ではない社会?
  ・工場の国内回帰につながるか--
一極集中ではない社会?
  ・地方の活性化にもつながるか--
食糧品等最低限の国内確保の再認識?
AIをはじめ、最新技術の活用推進?
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今までも言われ、また今回も議論されている内容ですが、今後のキーワードになることを期待する面もあります。

通常の感覚に戻るのは何時になるのか?
1年後に設定されたオリンピックは開催できるのか?
等々思案は尽きないですが---
四国の片隅でこのパンデミックの収束を願っています。