リスクの見積り方法は、一般的に下記の例が示されています
<マトリクスを用いた方法>
上記例図では、「負傷又は疾病の重篤度(危害の大きさ)」と「負傷又は疾病の発生の可能性(発生確率)」をそれぞれ4段階程度に分け、それぞれに適合する数値から「リスクの大きさ」を見積もっていきます。
3~4段階程度に分ける場合が多いようです。
重み付け数値の割り振りは、“可能性”よりも“重篤度”に重みを付けています。
このマトリクスを用いた方法は分かりやすく、これに自組織に適合する工夫を加えることで広く活用できます。
<数値化による方法>
上記例図では、「負傷又は疾病の重篤度(危害の大きさ)」と「負傷又は疾病の発生の可能性(発生確率)」をそれぞれ4段階に分け、それぞれ数値による重み付けをし、その合計から「リスクの大きさ」を見積もっています。
この数値を用いる方法は、数値の割り振り方、リスクの大きさの算定方法(足し算orかけ算)等で多くのバリエーションが考えられます。
重み付ける数値は、自組織の特性により工夫する必要があります。
<リスクグラフ(枝分かれ図)を用いた方法>
この例では回避可能性の評価も入れています
「負傷又は疾病の重篤度(危害の大きさ)」から始めて、「負傷又は疾病の発生の可能性(発生確率)」を「居合わせる確率」と「回避可能性」という2つの評価軸に分けて、枝分かれをたどって「リスクの大きさ」を見積もっています。
この例では、それぞれの評価を2枝にしています。
グラフ化することで、上方に向かえばリスクが増しているというように感覚的に捉えることができます。
その他の見積り方法も示されていますが、要は対象とする作業等における個々の危険源のリスクの影響度を理解し、次のステップである「リスク対応策」へとつなげるために評価・検討する段階です。