衛生管理者数不足で書類送検

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ひらパー“着ぐるみ”熱中症死亡…3人以上必要な衛生管理者を1人しか置かず書類送検

今年(2019)7月、大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、着ぐるみを着た男性が熱中症で死亡した事故で、12月9日に大阪労働局は遊園地の運営会社と社長を書類送検しました。

事故が起きたのは今年7月、閉園後の午後8時頃でした。
「ひらかたパーク」の入り口近くの広場で、イベントショーのダンスの練習をしていたアルバイトの山口陽平さん(当時28)が、突然意識不明となり、病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。
この日の最高気温は33.2℃。
山口さんは当時“着ぐるみ”を着て練習していて、死因は熱中症でした。

「このような事態が発生したことは大変遺憾でございます。再発防止に努めなければいけないと強く考えております。」
(京阪レジャーサービス 岡本敏治社長 今年7月取材)

12月9日、大阪労働局は『従業員の健康管理などを行う衛生管理者を必要な人数分配置していなかった』として、運営会社の「京阪レジャーサービス」と岡本敏治社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
京阪レジャーサービスによりますと、去年1月から4月にかけて、法令で3人以上と定められた衛生管理者を1人しか置いていなかったということです。

この事故では警察も業務上過失致死の疑いで調べています。

「衛生管理者選任人数の不足で書類送検」というめずらしいケースです。
処罰の対象は“会社”とその“代表者”となっています。
必要数の衛生管理者が選任されていて、熱中症での死亡事故が起きたとすれば、衛生管理者の業務内容も処罰の対象となるかもしれません---