「日常的な点検、改善等」については、以下のようにOSHMS指針および解説等が示されています。
(1)「安全衛生計画の実施状況等の日常的な点検」とは、安全衛生計画が着実に実施されているかどうか、安全衛生目標は着実に達成されつつあるかどうか等について点検を行うことをいう。
安全衛生計画が着実に実施されているか、また、安全衛生目標が確実に達成されつつあるかといったことを日常的に点検することが重要です。
そして、その結果、問題点等が把握されればその原因を調査し解決することが必要です。
(2)安全衛生計画の実施状況等の日常的な点検、改善を実施する手順が定められていること。
手順には、「誰が」「何を」「どのように」行うのかが記述されていることが必要です。
手順には、次の事項が含まれていることが必要です。
- 安全衛生計画の進行の管理及びその方法並びに実施責任者
- 安全衛生目標の達成状況の把握及びその方法並びに実施責任者
- 問題点の原因調査及びその改善並びにそれらの実施責任者
- 改善結果の確認及びその方法並びに実施責任者
(3)点検により問題点が発見された場合は、その原因を調査する必要があること。
日常的な点検、改善を適切に行うには、関係部署の安全衛生計画に対する日常的な点検及び改善が適切に実施されていることが必要です。
(4)「日常的な点検」は、必ずしも毎日実施する必要はなく、計画期間中の節目節目で実施することとして差し支えないこと。
「安全衛生計画の進行の管理」については月1回程度、また「安全衛生目標の達成状況の把握」については3ヶ月に1回程度の実施が望まれます。
(5)次回の安全衛生計画を作成するに当たって、安全衛生計画の実施状況等の日常的な点検及び改善の結果が反映されていること。
安全衛生計画の内容を充実させるためには、前回のサイクルでの日常的な点検、改善の結果を生かすことが大切です。
(日常的な点検、改善等)
第15条 事業者は、安全衛生計画の実施状況等の日常的な点検及び改善を実施する手順を定めるとともに、この手順に基づき、安全衛生計画の実施状況等の日常的な点検及び改善を実施するものとする。
2 事業者は、次回の安全衛生計画を作成するに当たって、前項の日常的な点検及び改善並びに次条の調査等の結果を反映するものとする。