資料(雑誌「OHM1995別冊」)によりますと、帯電した⼈体(⼿)から接地導体への静電気放電による電撃は
- ⼈体の帯電電位が3kV程度のとき、体感として「針で刺されたような、ちくりとした痛み」を感じるようになる。
--このときの放電エネルギーは約0.45mJ(⼈体の静電容量を100pFと設定した場合:以下同じ) - ⼈体の帯電電位が5kV程度のとき、体感として「⼿のひらから前腕までの痛み」を感じるようになる。
--このときの放電エネルギーは約1.3mJ - ⼈体の帯電電位が10kV程度のとき、体感として「⼿全体に痛みと電気の流れ」を感じるようになる。
--このときの放電エネルギーは約5.0mJ
尚、静電気による電撃は瞬間的なので、⼈命に関わる感電の危険性は少ないようですが、その放電により、可燃性のガス・蒸気・粉じんの爆発雰囲気中においての危険性があります。
因みに、ガス・蒸気・粉じんの最⼩着⽕エネルギーの目安値は下記のようです
- ⽔素ガス:0.019mJ
- アセチレンガス:0.019mJ
- プロパンガス:0.25mJ
- 可燃性気体(⽯油系炭化⽔素):0.2mJ程度
- アルミニウム粉じん:10mJ
- マグネシウム粉じん:20mJ
- 砂糖粉じん:30mJ
- ⼩⻨粉じん:40mJ