設備機器の “運用信頼性” について

信頼性については⼀般に次のように定義されています。

「そのシステムや機器が使⽤されているとき、規定の時間、満⾜し得る状態を維持する能⼒のこと。」
そして、この信頼性には、そのシステムや機器の本来持っている“固有信頼性”と、使⽤状態での“使⽤信頼性”があり、その2つが重なって“運⽤信頼性”となります。

また保全性については、下記のように定義されています。

「システムや機器などが故障または劣化したとき、なるべく早くこれを⾒つけ出し、修復し、正常状態に復帰させる能⼒のこと。」
とくに、修復しながら使⽤するシステムや機器では、この保全性が重要となります。

そして、メンテナンスにおいては、“運⽤信頼性”を増すとともに、“保全性”を向上させることが重要な課題となります。

なお、安全性 は、「⼈命・資産が損傷を受けないようにすること」であり、信頼性や保全性とはその概念が異なります。
しかし、安全性を⾼める要因のひとつとして、「信頼性や保全性が⾼ければ安全性も⾼い」ということも成り⽴ちます。