NHKラジオ「健康ライフ」、群⾺⼤学名誉教授⾼橋久仁⼦さんの話「フードファディズム」2⽇目。
フードファディズムの「期待や不安の扇動」についての話です。
フードファディズムのひとつのタイプ「期待や不安の扇動」。
つまり、「ある⾷品を体に悪いと決めつけたり、また別の⾷品を体に良いとして万能薬視する」ことについて
健康に良いというものの場合、良いと⾔われるものを次々と⾷べ⾜していって、結果的に太ってしまうということにもなりかねない。
また、体に悪いと⾔われるものを⼀切拒否して栄養不良に陥ってしまう。
砂糖が悪く⾔われることがあるが、砂糖それ⾃体が悪いのではなく、⾷べ過ぎることが悪いということ。
⾃分の責任はのけておいて、⾷品を悪いと決めつける傾向がある。
脂質に関しても、この油は体に良い、この油は体に悪いと⾔われるが、そもそも油というのは「取り過ぎない、取らなさ過ぎない」ということが⼤事。
適度に摂ることが⼤切という点が抜け落ちている。
⾷品添加物についても、体に悪いと⾔われるが、⾷品添加物の⼊っていない⾷品を探すのが難しいのが現実。
⾷品添加物有害論は、⼈気があってみなさん好きであり、出版業界も売れるので多くの本が出されているが、もともと基本的に有害なものをその有害性を発揮するだけの量を使ってはいけない。
流通している⾷品には、有害なほど⾷品添加物を使っているものはない。
危険だということをありもしないのに危険だと⾔い、別な商品を勧めることに問題があるという点に気を付けなければいけない。
いまの⽇本において、通常のルートで売られている⾷品には「危険な物はない」と⾔いきっていい。
ただ、その⼈が多量に⾷べる等の⾷べ⽅によって危険になってしまうということ!
たとえば⾷塩
1⽇摂取量が男性で8g未満、⼥性で7g未満と基準が⽰されている。
この量を超えると問題となる。
ところが即席麺はこれを軽く超えてしまうことになる。従って体には良くない。
⾷品という物はそもそも元は⽣物であり、ある⾷品それ⾃体を「体に良い」「体に悪い」と決めつけて⾔うことは⽌めた⽅が良い。
⾷品というのは、何らかの役割を持っているのであり、それと良い関係を持つようにする「⾷べる側の責任」という⾯をもっと強調する必要がある。
「マジックフーズ」も「悪魔の⾷品」も無いという気持ちでいた⽅が良い。
なるほど、「⾷べる側の責任」ということです。
⾷品添加物の種類は増えていると推察します。
また複合しあった場合の影響があるかもしないと憶測します。
しかし、現在正常に流通している⾷品に人体に有毒なものは含まれていないということです。
もし、発がん等の影響のある変異原性を有するような有害物質が⾷品に⼊っていると判ったら、マスコミは⼤騒ぎになるでしょう。
極端に危険視して不安・恐怖感を煽れば、フードファディズムになるということです。
そして、指摘されているように「⾷べる側の責任」についての⽅に⼤きな問題があるように思います。
このことをもっとマスコミが⾔えばよいのですが、この⽅⾯は「肥満・糖尿病等の話題」として健康番組等で放送される程度です。
「多⾷を控える」「ほどほどが良い」等を積極的に報道することは、⾷品業界から反対を受けるのでしょうか?
(考えてみれば、そのような⽅⾯についてはお⾦を出すスポンサーはいないですよね)
※こと「薬」については、⾷品とは別の話となります。
薬はある効能要素が抽出・濃縮されていて、基本的には危険な物との認識が必要のようです。
薬の多種多量の同時服⽤につては、その複合作⽤についてのチェックが必要との微かな報道があります。