災害時には水や電気が供給されず、食料や燃料なども手に入らなくなります。
これらを想定して「備蓄」について検討しておく必要があります。
また、緊急時に備えた必要最低限の「非常持ち出し品」も準備しておく必要があります。
避難してからの数日間の、救助物資か来るまでの生活備蓄です。
(避難生活に移った段階では、別の考察が必要となります。)
参考とさせていただいている『イツモノート』にも、備蓄について、下記のような経験にもとづくヒントが書かれています。
<食べ物>
「三日分の蓄えがあるとないとで命の分かれ目といってもいいかもしれません。
缶詰、レトルト食品、無洗米、よく言われている備蓄品でいいんです。
蓄えておくと違います。」
対応例
- 買いだめをしておく
- 食料庫を作った
- 缶切りの要らない缶詰が便利
- 電気ポットで野菜をしゃぶしゃぶ
<衣類>
「衣類も取り出せなくなったり、火災などで焼失したりします。」
対応例
- 非常持ち出し袋に衣類を入れる(春夏2回入れ替える)
- 下着類をタオルなどでまかなう
- サイズの合うものは貴重
- 一時帰宅できたときに一気に引っ張り出せるようにまとめている
<足元>
「砕けたガラスなどで足場が極端に悪くなります。
底の厚い靴が必要です」
対応例
- 体育館シューズは隙間にも入れて持ち運びできる
- 自転車や二輪が役に立つ
<ホコリ>
「ホコリは現場での問題のひとつ!
アスベスト等が舞い散る危険があります」
対応策
- マスクの着用
- レインコートは雨よけ、風よけ、ホコリよけに必要
また、食糧品の備蓄については、ローリングストック法が提案されています。
「日常備蓄のサイクル」という方法
①普段使っている日用品や日持ちのする食べ物を、少し多めに買っておく
--ポイント:必要なものを無くなる前に買う
②整理・整頓してストックする
--ポイント:整理・整頓しながらストックすると、何が不足しているか分かる
③賞味期限の近いものから使う
--ポイント賞味期限を明示しておくか、分けておくと使いやすい
(月に1~2回“非常食デー”を決めておくという方法も示されている)
→①使った分だけ補充する
備蓄における留意例
- 消化のよいもの
--お粥など食べやすい物も入れておく - 栄養バランスのよいもの
--栄養補助食品やビタミン剤も加えておく
(おにぎり、パンなどの炭水化物が多くなりがち) - 家族が好きなもの
--避難時にムリして苦手なものを食べなくてもよい
(お菓子などの嗜好品も入れておく) - かさばらないもの
--避難時、置き場所に困らないようなもの - 保存期間が長めのもの
--レトルト食品やカップ麵など
<参考>
当筆の地域においては、『備蓄のための目安』として下記のような情報があります。
*地震:支援物資が届くまで 3~7日
*洪水:浸水継続時間 1~3日
*津波:津波警報が解除されるまで 約6時間