「風」への“こだわり”

2014/04/10のNHKラジオビジネス展望で
早稲田大学ビジネススクール教授 遠藤 功さんが
「狙った市場で一番になろう」と題して
三菱電機(株)中津川製作所の話をされていました。

三菱電機(株)中津川製作所は、70年の歴史のある工場で、換気扇、送風機、ハンドドライヤー等で高いシェアを国内で確保しておられるとのこと。
当所は、扇風機の工場としてスタートし、それ以来「風」に拘り、「風の中津川」言われているとのことです。

そして、この「風への“こだわり”」が強みとなっていると遠藤氏は言われています。
戦略は、ビッグマーケットとか新市場を狙うのではなく、自分たちの強みが生きる市場で一番になろうというもの。
三菱電機(株)中津川製作所の場合は、そのキーワードが「風」であったということです。
そして、「風」から派生して「空気」へ、そして「水」「光」へと展開していっているとのことです。

ひとつの分野に拘ると、独自の技術の蓄積が出来てくる。
そして、構造的にシンプルなものほど奥が深い。
・「羽根の形状と騒音の問題」「消費電気量の削減」「モーターへの拘り」
・ローテテクでも真似の出来ないもの
・緻密さ、深さ
等々

遠藤氏は下記のように締めくくられています
・我々は、とかく市場を“外”に向けがちであるが、自分たちの“内”にヒントがあるのではないか?
・自分たちの強みはどこなのか?
・どこで戦うかが大切!


目は外に向きがちでありますが、足元を見つめてみてはという提言です。

雑誌「道経塾 平成25年9月号(No.86)」(モラロジー研究所)に
「和菓子の伝統と時代への対応力—-創業五百年 虎屋の不易流行を考える」と題して、
(株)虎屋の黒川社長の記事が載っています。
この中で、『虎屋が五世紀を生き続けることが出来た「長寿の秘訣」を突き詰めてみると、「いどむ」「かかわる」「こだわる」という馴染み深い言葉に置き換えることができるだろう---』とあります。

日常の「流行」に流されやすいのですが、“こだわり”というのは「不易」の要素のひとつであり、次代に向けての「つくる力」の元となるヒントかもしれません。