(株)武蔵野社長小山昇氏のインターネットラジオ、平成27年4月23日放送は特に興味深い内容でした。
広島県尾道市の「まるか食品(株)」の川原社長との「ヒット商品の裏側:クレーム対応」についての対談です。
まるか食品は昭和36年創業で、するめフライを中心に海産珍味の製造販売をしています。
そして今「イカ天瀬戸内レモン味」がヒットしています。
そのまるか食品がクレーム対応で一時期大変な状況になったそうです。
同名の「まるか食品(株)」が群馬県伊勢崎市にあります。
あの「ペヤングソースやきそば」を製造している会社です。
昨年末、その「ペヤングソースやきそば異物(虫)混入報道」が大きな話題となりました。
社名が同じ食品メーカーということで、川原社長のまるか食品へもメールや電話が殺到したそうです。
最初は「お叱り」の内容が多かったそうなのですが、ペヤングの生産中止や販売中止のニュースに移ってからは「励まし」の内容に変わったそうです。
間違えて送られてくるメールや電話を受けて、川原社長は
「当社も食品会社なので、他人事ではないという思いがあり、お叱りの内容については、『すみません』と謝るようにした」そうです。
そして、応援メッセージに内容が変わってきたときには、ペヤングのまるか食品へその内容を全部送ったとのことです。
その作業はかなりの量に及んだそうですが、「もし当社が事故したときにはペヤングのまるか食品さんに迷惑がかかるかもしれない」「他人事ではない」という思いがあったから苦にならなかったそうです。
問題が落ち着いたとき、ペヤングのまるか食品さんがお礼にみえたとのことです。
小山氏曰く
「一番凄いのは、群馬県のまるか食品さんの社長が“損の決定(莫大なお金がかかる決定)”をしたこと。」
これで流れが変わり、結果として凄い工場ができた。
ふたつの「まるか食品(株)」
良い社長、いい会社です。