⼈が“不適切⾏為”を⾏う“ヒューマンファクター”の要素を説明したモデルとして「SHELモデル」があります。(F.H.Haukins)
そしてその発展形として、東京電⼒ヒューマンファクターグループによる「m-SHELモデル」があります。
このモデルで提⽰されている要素は、⼈の⾏動を考える上で考慮すべき項目として参考となります。
このモデルは、中⼼の「L」と周囲の「S」「H」「E」「L」そして「m」との関係で“不適切⾏動”を捉えようとするものです。
- 中⼼の「L(Liveware)」
:対象としている本⼈ - 「S(Software)」
:作業⼿順や作業指⽰書の内容。作業指⽰の出し⽅、教育訓練の⽅式などのソフトに関わる要素。 - 「H(Hardware)」
:作業に関わる道具、機器、設備などのハードに関わる要素。 - 「E(Environment)」
:照明、騒⾳、温度、湿度、作業空間などの作業環境に関わる要素。 - 「L(Liveware)」
:中⼼の⼈に指⽰命令をする⼈、⼀緒に仕事を⾏う同僚などの周りの⼈たち。 - 「m(Management)」
:中⼼の「L」と周囲の「SHEL」の状態に⼤きな影響を与える経営の要素。
このモデルは、エラーを起こした⼈と周りの環境要との関わり度合いを「ギザギザ線」で表現しています。