人体は非常に感電しやすく、微弱な電流でも電撃を受ける。
例えば商用交流が手や足から人体に流れた場合、わずか1mAでも感電してしまう。
商用交流による人体の電撃反応は下記のように示されている。
特に、医用電気機器の漏れ電流に対しては厳しい値が示されている。
マクロショック
(人体表面に流入する電流による電撃)
電流 | 人体反応 |
1mA 程度 | ビリビリ・チクチク感じ始める (感知電流) |
10mA 程度 | 筋肉の持続収縮が起こり行動の自由を失う限界 (離脱電流、可随電流) |
20mA 程度 | 筋肉が痙攣(けいれん)・硬直、呼吸困難 (付随電流) |
100mA 程度 | 心臓マヒを起こし、呼吸も停止する。 (心室細動) |
ミクロショック
(心臓に直接流入する電流による電撃)
電流 | 人体反応 |
0.1mA 程度 | 心臓に直接流れる電流で心室細動が誘発される |
- 人体に流れる「電流の大きさ」「時間」「経路」により電撃の影響は異なる。
- 電流が体内を流れることにより、流入出口の熱傷、皮膚内部組織の変質・破壊、内臓障害などを起こすことがある。
- 呼吸中枢に流れると、呼吸障害(呼吸が停止等)を起こす。
- 心室細動を起こす電流値の目安例:100mAで1秒間
<c.f.>「感電について(電気の安全)」