ガラスは割れて破⽚が⽣じた場合、⼈体に傷害を及ぼす鋭利物に変わります。
ガラスが破損する原因としては、地震、強風等も考えられますが、⽇常においては「⼈体のぶつかり等による破損」があります。
⼈体のぶつかり等を受けやすい場所としては、⽞関や浴室のガラス、屋内ガラス、テラス窓の下部のガラスなどがあります。
このような場所や、⼈の動きのある場所へのガラスの使⽤は慎重な配慮が必要となります。
ガラスによる傷害を防ぐ対策としては、以下の3段階の対策が⽰されています。
①⼈体や物体がぶつからないようにする対策
②ぶつかっても割れないようにする対策
③割れても傷害を⽣じないようにする対策
<⼈体や物体がぶつからないようにする対策>
物理的にぶつかりを防ぐ⽅法として、ガラス前⾯に防護網や防護柵などを設けることが考えられます。
また、ガラス⾯上に、その存在を⽰す目印を設けることも⾏われています。
具体的なケースにおいて、さまざまな⼯夫が考えられると思います。
<ぶつかっても割れないようにする対策>
ガラス厚を厚くする、強化ガラスを使う等がありますが、完全に割れなくすることは困難と考えられます。
<割れても傷害を⽣じないようにする対策>
割れても破⽚が粒状になる強化ガラス、割れても破⽚が脱落しにくい合わせガラス等の採⽤が考えられます。
プラスチックフィルムを貼ったガラスも、合わせガラスと同じような効果が期待できます。
窓ガラスが落下して、下位に居る通⾏⼈等が傷害を受ける「落下物による傷害」は多く⾒聞きします。