災害後の事業継続を考えるとき、災害時の限りある人員や設備・制約された資金で事業に対応することになります。
そこで、事前に「事業の優先度」について考えておく必要があります。
経営トップは「何をやり、何をやらないか?」を事前に検討しておく必要があります。
※実際に被災後は予定通りにはいかないケースが多いと考えられますが、その時においても、この事前の検討は有用な判断根拠になると思います。
以下のような判断基準が考えられます。
- 自社の売り上げに大きな影響のあるもの
- あるいは顧客への影響の大きなもの
- 法令等に規定された事項があるもの
- 自社の中核事業で手放せないもの
- 経営者の思いがある事業
- その他
これらは、経営トップが関与する内容であり、事業の経営理念にも関係する事項です。
<ポイント>
- 「重要業務選定の観点の明確化」
- 「重要業務の継続に必要不可欠な経営資源の明確化」
- 「自社及びステークホルダー(取引先・地域 等)を考慮した重要業務の選定」
- 「自社及びステークホルダー(取引先 等)を考慮した目標復旧時間の設定」
※中核事業
:会社の存続に関わる最も重要性(or 緊急性)が高く、災害時に優先して復旧すべき事業
※中核業務
:中核事業を行う上で不可欠な業務
※ボトルネック対策
:中核事業、中核業務においてボトルネックとなる業務要素・経営資源等の検討
⇒リスク低減対策の検討