道徳科学の論文:第二版の自序文冒頭

廣池千九郎博士の「道徳科学の論文」第二版の自序文冒頭に下記のように、論文全体に通じる基調理念を示されています

以上の理念に基づき廣池博士は道徳の活用の必要性について論を進められています。

廣池博士は論文執筆を始められるまでのご自分の研究生活で蓄積された知識を総動員して、幸福追求としての道徳についての論述を進められていったのだと思います。

その当時(約100年前:大正14年論文脱稿:1925年)は、西洋の自然科学へのあこがれのようなものがあったとも思います。
自然科学の法則性と同じような原理を、古今の聖人が説いた教えをもとに社会科学の中においても見出せないか---
そして、廣池博士はそれを「道徳科学の論文」として社会に問われました。