「災害時の貴重品」については、備蓄②(日常での備蓄品)において、
「日常の備えとして整理しておくべき貴重品(非常持ち出し品としても考慮すべき貴重品)」として下記を挙げました。
これらが「重要データ」「資金面」とも関係してくると思われます。
- 免許証・身分証明書類(コピー)
- 健康保険証、診察券(コピー)
- 通帳(コピー)、印鑑
- 常備薬
--お薬手帳(コピー:非常持ち出し用) - 家族の写真
--離れてしまった家族を探すときに活用できる - 緊急連絡先一覧表
- 携帯電話(充電器含む)
- 現金(100円玉、10円玉を含む)
--キャッシュカード、クレジットカード(ATM使用不可の場合) - メガネ、コンタクトレンズ
- その他
BCPの「重要データの保管」「資金面の確保」についての記事から、FCPに関連すると思われる項目を拾い出してみます。
【重要データの保管(データのバックアップ等)】
- 紙媒体の耐火金庫等への保管
- 紙ベースの管理から電子データの管理への転換
- データバックアップのルール化
【事例案他】
*情報セキュリティに注意!
(情報の機密性には注意する)
バックアップデータの保管場所に注意
持ち出し可能なノートパソコンの利用もその一つ。
他の場所にも複数保管しておく。
*災害時においても、それらのデータ等で活用する必要のあるモノについては、その方法等を検討しておく。
*重要データは常に整理・整頓された状態にしておく。
*クラウドサービス
データを、クラウドサービスを提供している事業者のシステムを利用して、パソコン等から利用できるようする。
【資金の確保】
災害から復旧に当たっては、それに取り組むための資金が必要となります。
予めその資金について検討しておくも重要です。
- 損失額のシミュレーション
収入がない場合のシミュレーションを事前に検討しておく
--1週間、半月、1ヵ月--- - 調達可能金額の検討
どの程度の金額がどのような手段により調達可能かを検討しておく。
--金融機関への預入金の把握
--保険の利用状況の把握
定期的な必要資金の把握・見直し - 資金調達方法の検討
各種保険・共済についての検討
--地震災害保険 他
現在入っている損害保険の付保状況を把握しておく
--どの被害に、いくら保険金が支払われ、また免責金額はいくらか?
各種支援制度等の事前検討
--融資、信用保証、共済貸付、保険 等
被害の状況にもよりますが
銀行等の復旧が遅れる等も考えられます。
「重要データ」「資金面」については、各家庭により相違があるためか、防災関係の本にもあまり取り上げられないのですが、
上記例示の「日常での整理しておくべき貴重品」とも関連させて、BCPにおける検討項目を参考に、考慮しておく必要があると思います。