廣池千九郎博士は、道徳における研究とその生涯を通じて、多くの人生における課題を示してくれています。
その深い解釈の一端でも深めたいと思い
浅学非才、品性レベル平均以下の当筆がアプローチを試みました。
笑止千万!厚顔無恥?
一人言としてお受け止めください。
道徳科学の論文:第二版の自序文冒頭
廣池千九郎博士の「道徳科学の論文」第二版の自序文冒頭に下記のように、論文全体に通じる基調理念を示されています まずこの自序文を熟読せられたし。巻頭に自序文を掲ぐることは甚だ不遜《ふそん》の恐れあれど、各位に本文を読んでいただくため、やむを得...
天命に従ってつぶさに人事を尽くす
From「道徳科学の論文⑧⑨」 『最高道徳では、神に対して自分の今後の精神作用と行為を神意に合致するようにいたしますということを誓い、人心の開発救済にいっそう尽力することを決心するのです。』 ここに「最高道徳」というのは、質の高い精神性を...
まず精神を造り次に形式を造る
From「道徳科学の論文⑨」 『従来多くの人は、事をくわだてる時に、ただ事業上の知識のみを尊重して、道徳的精神をつくってから事をくわだてようとする人は少ないのであります。したがって、その事業は成功することもありますが、失敗することが多いので...
道徳は「より前」に行う者ほど尊い
From「道徳科学の論文⑨」 『人間の力は後に至るほど強大となるものでありますから、力をもって立つものは幾ほどもなくその光を失うのであります。』 この場合の「人間の力」とは、武力・金力等の物理的な強弱のことを指していると解されますが、「一時...