隠れた影響力

チャルディーニ先生の話題①

馬券を買う前と買った後の見込み

カナダの心理学者が、競馬場にいる人々について興味のある事実を見出しました。彼等は自分が賭けた馬の勝つ可能性について、馬券を買う直前よりも、買った直後の方が、勝率を高く見積もっていたのです。もちろん、その馬が勝つ可能性は現実にはまったく変わっ...
チャルディーニ先生の話題①

依頼をする前の 「“イエス” を引き出す些細な質問」 の効果の話

応援している慈善事業への寄付集めのために、その地域で戸別訪問してくれる人を増やしたいとしましょう。 この場合、ある社会心理学者が自分の行っている調査の一環として、ある地区の住民に電話をかけ、「癌協会のために寄付集めをする3時間ほどのボランテ...
チャルディーニ先生の話題①

少年のチョコバーを買った話

道を歩いていると、11、2歳の少年が近づいてきました。その少年は自己紹介をしてからこう言いました。今度の土曜日の晩に、毎年恒例のボーイスカウト・サーカスが開かれるのですが、ぼくは今そのチケットを売っています。できたら何枚か買ってくれないでし...
チャルディーニ先生の話題①

ちょっとした贈り物の話

第一次世界大戦時のドイツ兵についての話敵地へ乗り込み、敵兵を捕えて連れかえり、敵情を尋問することを専門にする兵士がいました。彼は戦線の間をうまく切り抜けて、塹壕に1人でいた敵兵の奇襲に成功します。いきなり襲われるとは夢にも思わずに食事をして...
チャルディーニ先生の話題①

半世紀の時を越えた(国際間における)義務感の話

1985年にエチオピアは、世界で最も悲惨なレベルの貧困に苦しみました。国の経済は破綻寸前で、食料供給は長期的な干ばつと内戦によって徹底的な打撃を受けていました。何万もの民衆が病気と飢餓のために死に瀕していたのです。こうした状況で、メキシコか...