排水設備関係事故事例

排水槽(汚水槽)清掃による事故

地下4階の駐車場下部の汚水槽(深さ3m・縦6m・幅3m)内部の清掃作業中に発生したもので、作業員2名が意識不明の重体となり病院に収容された。
原因は、構内のヘドロから発生したメタンガスによる酸素欠乏の空気中で作業をしたためと思われる。

この対策としては、排水槽上部の換気設備の運転、構内換気、槽内酸素量測定などの準備作業を十分に行う必要があると思われる。
また、設計上の配慮として、槽の容量にもよるが必ず2カ所以上のマンホール(直径60cm以上)の設置、清掃作業を容易にするため構内上部に作業用フックやタラップなどを設置する必要がある。