排水設備関係(事故・トラブル)

建築物周辺への悪臭の伝搬防止

建築物内部で発生した腐敗した汚水、雑排水を外部に排水する場合は、敷地内の排水枡や道路側部の雨水桝の開口部から建築物周辺や道路上の大気中に“たまねぎの腐ったような硫化水素による悪臭”を漂わせ、生活環境を阻害している例がある。

この現象は、公共下水道を先駆的に整備した地域(排水方式が汚水と雨水とを併せて処理する合流方式が多い)に多く発生している。
この対策として、建築物内で発生した汚水などを長時間滞留させないで、悪臭の原因となる腐敗が始まる前に建築物外へ放出してしまうなどの排水槽の構造の整備が推奨されている。

From「建築設備士更新講習テキスト2000版」