地下室の冠水(災害&事故・トラブル)

地下室の冠水防火戸による事故

あふれ出た雨水等が住宅の地下室に押し寄せ、地下室の扉が水圧のため開けることが出来ずに閉じ込められ、水死するという事故が起きている。

扉の開放に要する力は、最大でも約15kgが限度だといわれており、それ以上の力が扉にかかっている場合には、施錠されていると誤認したり、扉の開放を数人がかりで行う必要があるなど、支障が生じてくるといわれている。
幅1.5mの扉に約50cmの水位の水が流れ込むと、約190kgの水圧が扉にかかるそうである。

扉にかかる力は、扉の幅と水位の2乗に比例して大きくなり、自閉式の扉ではドアチェックの回転力も加わることになり、扉を開放させるには大きな力を要することになる。
幅1.5mの扉に約14cmの水位の水が流れ込むと15kgの力がかかることになり、くるぶしより上程度の水位でも扉を開けることが困難になる。

From「建築設備士更新講習テキスト2000版」