昇降設備管理一般(事故事例他)

昇降機は、人または物を乗せ、動力により移動させる昇降装置であり、構造基準、維持管理に関する指針、定期検査報告制度などに基づいて安全性が維持されている。
しかし、構造基準に適合しない無届けのもの、あるいは検査を受けていないなどのいわゆる違反昇降機も存在している。

事故は、荷物用昇降機で多くで発生しているが、乗用エレベーターでの発生もある。
事故原因としては、構造上の欠陥によるものの他、利用者が使用上の注意事項を守らなかったことによる事例も多くある。

地震による昇降設備の被害例

エレベーターの被害部位は、昇降路の破損、釣り合いおもりの脱レール、ガイドレールの変形、乗降ドア枠の変形など広範囲にわたる。
昇降路の壁の変形、脱落により、かご本体やガードレールの被害に繋がったケースもある。
エスカレーターについては、建築物の振動、変形などに伴い、位置ずれ、トラスの変形、欄干の破損などの被害が生じている。