消費者嗜好研究において、「参加者に、瓶の中からクッキーを与え、それを味見して質を評価してもらう」という実験です。
そのとき、参加者の半数には、十枚のチョコチップ・クッキーが入った瓶から一枚取り出して与え、残りの半数には二枚しか入っていない瓶から一枚を取り出して与えました。
結果は、クッキーが二枚しか残っていないうちの一枚だった場合の方が、好意的な評価を受けました。
少ないところから渡したクッキーは、沢山ある中から渡した、まったく同じクッキーよりも「また食べたいと思う」、「商品として魅力的」「高級感がある」と評価されたのです。
また、「減っていって残り二枚となったクッキー」と「最初から二枚と設定されていたクッキー」の評価の比較についても示されています。