機長症候群の話

アメリカ連邦航空局によると、多くの航空機事故は、機長が犯した明白なミスを他の乗員が正さなかったために発生していると報告しています。
つまり、機長の致命的なミスについて、他の乗員はそれがその本人にとって非常に重要な問題であるにもかかわらず、「専門家がそう言うなら、正しいに違いない」というルールを適用したがために、対応せずに放置してしまったのです。

この類の話はよく聞きます。
医療事故においても、権威ある医師の“明白なミス”を周囲の人が正せなかったというようなケースもあるのではないかと思います。
建築業界においても、有名な設計者の“権威勾配”というような話を聞くことがあります。